救世主はシニア世代
最近シニア世代の雇用が増えているそうだ。
某大手のファーストフードショップ東京の店舗では、夕方からの店内で60歳~70歳代のスタッフがメインで活躍している。
ファーストフード業界では特にフレッシュなイメージを大切にするため、笑顔の似合う若い世代のスタッフの雇用が多かった。
買い手市場の数年前とは打って変わり、昨年位からまた売り手市場になってきているため、アルバイトの雇用確保もままならないという。
特にきつい夜間のアルバイト確保は難しく、数百円の時給アップでもなり手がいない。
そこで思い切ってシニア世代の雇用という訳。
ファーストフードショップに70代のスタッフ?誠に失礼ながら何とも不似合いな気もするのだが、これが予想を上回る好評判と聞く。
経験豊富なシニア世代はまず客あしらいが上手い。
親子連れの幼児には孫に接するように優しく接し、中高生にさりげなく説教もする。
店内でのトラブルも上手く解決し、諭すような言い方に顧客も納得するという。
若いスタッフでは気付かない気配りや行き届いた接客、言葉遣い。
本来すべきスタッフの教育時間も短くて済み、売上も伸びているそうだ。
大手のコンビニチェーンでも同じくシニア世代の雇用を始めた。
ここでも予想以上の活躍だが、デメリットもある。
商品管理は全てがコンピュータ管理されているが、機器類が苦手な世代のため倍以上の時間をかけても、使用時に同じ説明をしなければマスターが出来ない。
説明の度に2名のスタッフがかかりきりになる訳で、店側としては頭の痛い話でもある訳だ。
働いている当の本人達は、「まだまだ私達は働ける。しかし、活躍の場が与えられない。」と嘆く。
若い世代と交流をもつ事で活力を得、生きる自信も湧いて来る。
世界的に見ても日本人の寿命は年々伸びている。
当然、私達の親の世代も昔に比べれば体力的にも若返っているのは間違い無いが、退職の年齢もシビアなのが現実。
そういった意味で、まだまだどんなところでも働きたいシニア世代は多いのだ。
核家族が増えて若い世代だけで暮らす家庭も多くなり、祖父母世代と関われる時間も減ってきているが、豊富な人生経験から学ぶ事もたくさんある。
シニア世代が再びどんどん社会に出るようになれば、現代の世の中も少しは変わるかも知れない。
高齢化が進む日本において、色んな意味で救世主になるのは当のシニア世代なのかも…。
[2006-07-29 12:00]