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ビールと断酒
私がお酒を口にするようになってから何年が経つでしょうか?(正直な話、未成年の年から既に口にしていた記憶がありますが・・・。)そんな、只の「勢い飲み」時代を経て、本格的にお酒の味を楽しむようになったのは、30代になってからです。お酒の種類は様々あれど、私の好みは断然「BEER」です。四季を問わず、苦く、しかもほのかに甘い、炭酸の効いた液体がのど元に流れる瞬間、すべてのイライラが消え去ってしまう気分。この快感を追い求めてしまうと、恐ろしいアル中になるのかも・・・と真剣に自分を戒めた時期もあった程です。
ところでビールというものはCMに多く見られるように「ゴクッ、ゴクッ・・プハ-ッ!」的な擬態語が通じるのは初めの3口くらいで、その後は急にお腹が膨れてしまい、あの強烈な快感は味わえなくなるのが通常です。それなのに、ビアガーデンなどに行こうものなら、元を取らなきゃ損!とばかりに何度もジョッキを無理やり空け「苦しい、飲まなきゃ良かった」と後悔しながら帰路に着くのもよくある事。
しかし、チビチビと飲むのは、美味しさ・見た目も似合わないのがビール。グラスの3分の1くらいに、気が抜けた液体が濁りつつ残るのは、物悲しささえ感じてしまいます。ビールを愛する者としては、許しがたい光景です。私は、もちろん「ゴクッ、ゴクッ、プハーッ」をずっと続けられる2杯から3杯でインターバルを取り、チビチビ飲んでもサマになるカクテルに切り替えても最後はまたビールで締めくくるのです。
しかし、30台にてビールを味わう事に心力を注いだ結果、とある問題点に直面しました。
それは・・・「ビールには腹部を膨らませる作用がある。」事です。私は長年、ゴクッの快感を味わったお陰で「ハラマワリガキツク」なる現象を避ける事ができなくなってしまいました。俗に言う「ビールッ腹」。これはもう、痛い副産物でしょう。
しかし、だからといってやめるワケにはいかないのです。だって、ビール1つでこんなに熱い心で語れるなんて、幸せな事ですもの。(昔からコジツケもうまい私です)
・・・こんなに熱いビール支持者の私が、この1年半「断酒」を余儀なくされました。妊娠→出産を経た為で、ツワリと授乳で、全く酒類を口にしなかったのです。妊娠期間と出産直後は「ビール?何ですか、それは。」と言えるくらいに気持ちが遠ざかり、冷蔵庫に主人のビールしか入っていなくても「悔しい」と思う事もなかったのです。嗜好とはこんなに簡単に変わるものか?と自分の体に不思議さを感じずにはいられない日々を送り、ついに最近、断酒解禁の時を迎えました(授乳が終了というわけです)。主人から「ハイ、一口どうぞ」と渡されて口にしたビールの味ときたら・・・・「んまいっ!最高!」と興奮してしまいました。しかし、慎重派の自分としては、まだ解禁大祭りを行えず、この瞬間を待ちわびたであろう飲み友達は「早く~、いつ飲めるの?」と誘惑してくるのですが、もう少し祭りは先に延ばします。この断酒期間は、いつも素でいる自分が、ビールの偉大な力を借りずに考えたり、笑ったりした、貴重な期間でした。ですから、もう少しだけ解禁を先延ばしして、身も心もビールにぴったりな状態にスタンバイしてから、「グビッ、グビッ、プハーッ」を楽しみたいと思っています。
[2006-10-05 10:00]