よく見よ!
新年、明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します(このコラムを読んでくださった方へ)。
私の行きつけの美容院は長年通っている地元では老舗のお店です。そこは数店輔展開していて、スタッフも長年勤務する人が多く、その安心感もあってか客層は、学生からおば様・おばあ様までと幅広いのが特徴です。店舗内は、流行の「とってもお洒落な雰囲気」ではないものの、スタッフも気心知れた控え目な、感じの良い女性スタッフが多く、なかなか居心地が良いのです。そこでは、初めに行ったときからの担当の女性が対応してくれ、私の髪質から体調からを知りつくしているので、その日の目的~切るのか・カラーリングか・かけるのか・・・を伝えると私は雑誌をガンガン読み漁る行為に没頭するのです。ゆっくり読書タイムが取れない普段のストレスを解消すべく、最高のリラックスタイムを満喫。最近はお店のスタッフも、私のあまりにも真剣な雑誌を読みふける姿に恐れをなしてか、あまり話しかけずに、「これ、新しい号ですよ」と新たに置いていってくれるという感じ。
そんな中でもその女性担当者は、私の希望をほぼ叶えてくれるので特別注文を色々つけなくても大丈夫だったのです。
この年末もそこを訪れ、スタッフと軽口を交わしながら、リラックスタイムを過ごしていた私。ただその日は、伸びきった髪をバッサリと切り・染めて、身も心も軽やかになろう!と決心しての事だったので、いつもよりは色々と注文をつけて、以前気に入っていた長さの写真を持って行きました。そして、いつもの読書タイム。普段の生活の忙しさから、その日は特に「ベタな女性週刊誌」が異常に読みたくなり、ものすごい集中力で少々下世話な内容を楽しんでいた私。
途中、髪を染めてからシャンプーをして、いよいよカット・・・というところまでは鏡をチェックしていたのですが、その後は頭皮と髪を適度に刺激された心地良さもあってボーッとしながら下世話週刊誌の世界をさまよいつつふと我に返り、目の前の鏡を見ると!そこにはあまりにも短くカットされて、まるでマッシュルームをかぶったような自分が、下世話週刊誌を手にしたままショックのあまり目を見開いたまま映っているではありませんか!「えっっ!ちょっと待って!」と心で絶叫し、一気に覚醒して「だ、だいぶ短くなったね・・」と震える声(多分)で担当者へとかすかに訴えてみたものの、もう遅い。しかしこのマッシュルームでは許容範囲を超え過ぎている!と数十秒間、実に色々な事が頭をよぎり・・・。
いつも愛想のよい客である私も、さすがにその日は無表情になり、しっかりと希望を伝えつつカットに立ち会わなかった自分を責めつつ店を後にしたのでした。
その私を見て、周囲の反応は賛否両論。しかし、諸手を挙げて「いい!」と言う人は無く、なぐさめ半分のような気もします。自分の中では「否」「否」「否」。
マッシュルームはその後、だいぶ伸びてはきましたが、鏡を見るたびに「何故こうなってしまったのか」を思い、苦々しく今回の失敗を振り返る日々が続きました。
しかし、これを教訓に「何事もしっかりと見ろ」という事なのね、と前向きに考えるようにし、「髪を切る」という日常的な行為1つにも、「伝達力」・「注意力」・「確認する目」が必要不可欠なのだと、改めてわかった貴重な日々でした。
皆さんも、美容院での週刊誌一気読みには十分ご注意を・・・!
[2007-01-06 15:44]