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弁当の受難
運動会の季節がやってきた。
確か昨年は運動会の際の「弁当開き」について書いたと思う。
しつこい位に言うが、わたくしにとってはこの“お弁当”が曲者なのだ。
子供の頑張りに答えるのは親の手作りの弁当なのだろうが、家族に加えて応援部隊(私の母と妹)
の弁当となると、必然的に重箱3段!という量になる。
今年も何日も前よりメニューに頭を悩ませていたが、さらに別の理由が加わった。
なんと!運動会当日の天候が微妙なのだ!
困った!!
なぜって、競技スタートの8時半に間に合わせる為には早起きしなければならず、前日からの下ごしらえは必須となる。
これが当日晴れると分っているならば良いが、当日万が一、天候が悪く延期になりでもしたら下ごしらえした材料が無駄になってしまう。
いや、食べてしまえば無駄にはならないが、私の場合、全てを賭けて臨むメニューのバリエーションはそう多くない。
運動会が翌日に延期になったら、家族は連日続けて同じメニューを食べなくていけないではないか?!
切羽詰った私は、運動会に参加する息子の為ではなく弁当を作る自分自身の為に、何度も何度も天気予報をチェックした。
「夜間から朝方にかけて、雨、午前中は曇りで後晴れ」夜の予報はこうだった。
だが、こと、私が住む所の気象台の予報は全くもっていつも当てにならない。
1日晴れ、降水確率0パーセントと聞いて布団を干して出掛ければ、昼過ぎには急に雨が降り出したり、1日雨と聞いて、息子に無理やり長くつを履かせて登校させれば、午後から雲1つ無い青空になったり…。何度痛い目に合った事か!
私は苦い経験を踏まえて勝手に予測をたてた。
“これから夜間は雨で、この雲の流れだったら雨はきっと午前中まで残る。下ごしらえはせずに、明日の朝の判断にした方が良い”
弁当ごときで眠れない夜を過ごした翌日。
朝の5時の時点で曇り…予報は「午前中は曇り後雨」に変わった。
5時半には運動会決行の花火が鳴り、6時過ぎて雨がパラついて来たが、延期の際の緊急連絡網も、予定の6時半を過ぎても回って来なかった。
多少の雨でも決行しようという事であろう。
午前8時。息子の応援の為にかけつけた母や妹も加わって、昨年より多少レベルアップした3段弁当は無事出来上がった。
数日前より緊張した私の運動会(準備?)も、ようやく終わりを告げた。
重い弁当を抱え家を出る頃には、少しの間止んでいたいた雨がまた降り出し、校庭に着くとさらに雨足が強くなっていた。
2時間程すると空は真黒になり、雨はどしゃぶり…。
一旦中断のアナウンスと共に、校庭の児童も観客も屋内や軒下に避難し、校庭のテントには先生方だけが残された。
中断から1時間後、無情にもあっけなく「運動会延期」が告げられた。
考えてみれば私の生きてきた歴史の中で、運動会延期の経験は初めてだった。
当然翌日の日曜日に行われるのだろう、という期待は見事に破られ、翌週の火曜日まで延期される事になり…
私を散々悩ませた弁当は、自宅のテーブルにて広げられる事となった。
昨年の運動会ではあまりの強風で砂が入り、ほとんど手が付けられず、今年は雨の為に自宅で食べられることになり、全くもって私の弁当も受難である。
延期になった火曜日はここ1番の暖かさ。
すっかり気が抜けた息子は、朝から腹痛で朝食もほとんど摂らず出掛けた。
練習中ずっと1位だったかけっこも出だしで遅れて振るわず2位。
それでもリレーのアンカーは何とか無事努めてゴールのテープを切った。
「来年こそ、かけっこも1位になってやる!」と息子。
「来年こそ、運動会で弁当を食べてやる!」と私。
親子で課題の残す?運動会となった。
[2007-05-28 15:17]