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コンパニオンアニマル


今の世の中、ペットが持てはやされる時代である。
最近、友人が犬を買った。
ミニチュアダックスフントだ。
仕事で県内外を行ったり来たりするご主人が、時々帰ってくる自宅で
楽しみ(和み)が欲しいと言ったからだそうである。
ペットなど未だかつて飼ったこと事の無い友人は困惑し、夫婦喧嘩を繰り返した。
そりゃそうだ。
留守がちなご主人がペットの面倒を見れる訳など無く、飼ったところでペットの日常は全て彼女に
任される事になるのだから。
結局、子供達を見方につけたご主人に押し切られる形で、渋々“飼い主”になった訳である。
それで無くとも犬苦手の友人は、毎日我が家に電話をかけてきた。
「おしっこ、うんちはどうするの?」「散歩はどういうふうにさせるの?」「今日、犬が吐いた、これってどうしたらいい?」
「1日留守になるけど大丈夫?」
毎日が初めての子育てのようなものだ。
それでも最近は頭を撫でる仕草も板についてきた。
慣れというのは凄い。
子供の同級生にペット関連の自営業をしているお宅があるというのも良かった。
このご時世、親の職業も相当親しくなって本人から聞かなければなかなか分らないのだが、
偶然飛び込んだペットクリニックがそうだった。
授業参観でよく見かける子供の同級生の父親が獣医をしていたのだ。
ペットクリニックとともに、ペット(犬)サロンも経営している事もわかった。
私もよく通る通り沿いにあるこの店は、一見すると流行りのカフェ風で、ガラス張りの外観からは
赤と白とシルバーで統一された店内と、長いカウンターに並んだ足の高いお洒落なシルバーのイス
が見える。
ペットの「ペ」の字も無い看板からは、何のお店かはっきりせず、通る度に首を傾げていた。
店内に入った事は無いが、友人曰く、店内に犬の匂いは一切なく、人がいくサロンのような良い匂いがするという。
カット?の腕前も抜群で、友人は1度利用してからここ以外は行けなくなった。
愛犬を見ながら待っているスペースはまるでカフェで、美味しいコーヒーも出てくる。
「人間のサロンと全く同じよ~」と友人は呟く。
以前、お犬様…と書いたが、ここでもやっぱりお犬様らしい。

今や、ペットビジネスは2兆円規模だそうだ。
連日ニュースになっているコ●●ンも、高齢化ビジネスとして話題になったが、日本の高齢化と少子化に伴いペットビジネスが売上を伸ばしてきていると専門家は言う。
ペットでは無く、はやり言葉では「コンパニオンアニマル」というんだそうだ。
業界ではすでに、ペットフードや生活必需品は頭打ち。
ペットグッズやライフサービスの新事業が注目されている。
人間の社会でもまずは衣食住などの生活必需品に始まり、ライフスタイルの提案型ビジネスが流行った。
人間の次はペット業界でも同じことが言える訳だ。
そして次に注目すべきはペットの医療業界。
今は「ペットクリニック」と1つくくりだが、これからは医療も2極化する。
総合医療と高度専門化と…。
そのうちペットも保険がきく世の中になったりして…。
ペットと言えば我が家(夫の実家)のコンパニオンアニマルも今年で14歳になる。
人間で言えば90歳位だ。凄い!今数えてみて分った。
どうりで…。
母親(ビーグル)の白黒茶の模様?も白っぽくなり、白内障も会うたびに進んで眼はまっしろ。
近くに居ても家族の誰か、判別もついていないようだ。
最近走り回っていてもよく転んでケガをする。
1,2メートル先で呼んでも全く聞こえず。
聞こえたのかと思えば、全然逆の方向に走っていく。
年をとった事を除くと、その行動はコメディーにもなってしまいそうだ。
赤ちゃんの頃から気性が荒く、まわりを手こずらせた姿は想像も出来ない。
変わりゆくペットビジネス。
人間と同じく高齢化対策社会へと視点が変わっていくとすると、
いずれ延命治療や終末ケアなどにも向かっていくのだろう。
我が家の犬の高齢化を見るにつけ、果たして世のペット達はそれを望むだろうか?
と疑問を抱かずにはいられない。

[2007-06-22 10:47]

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