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ブーム再来

一昨年?妖怪たちのキャスティングで話題になった「妖怪大戦争」あたりがブームの火つけだと思うが、映画界では妖怪ものが続いている。
今年は妖怪ものの大御所“ゲゲゲの鬼太郎”の実写版がウエンツ瑛士主演で公開され、話題になった。
この春にはテレビ放映がスタートし、ちまたにはゲゲゲの鬼太郎グッズがあふれ出した。
文具やおもちゃに始まり、子供向けのシールやおもちゃ付のお菓子。
書店ではゲゲゲの鬼太郎コーナーが設置され、DVDBOXの売れ行きも好調だそうだ。
現代っ子は勿論のこと、私の世代にも身近な鬼太郎。
今回は5度目のアニメ化というのにもびっくり、1回目が1968年という古さにも驚いた。
原作は紙芝居、貸本時代を経て、雑誌の「少年マガジン」に掲載された“墓場の鬼太郎”。
最初のアニメ化の際に、子供向けの番組に墓場は不適切との配慮から、すでに決まっていた主題歌のゲゲゲ…のフレーズをとってゲゲゲの鬼太郎に改名した。
当時の鬼太郎は怪奇色が強く、当時カラー映像が普及し始めた頃に作風にこだわってあえて白黒映像にし、東映では最後の白黒放送になったといういわくつきの作品だ。
もともと原作の墓場鬼太郎は、今のようにヒーローとして描かれている訳ではない。
高度成長期の日本を、例えば光化学スモッグやオイルショックなど、妖怪と鬼太郎の戦いで風刺している社会性の強いものだった。
現在、墓場の鬼太郎のタイトルで原作のまま漫画の本が売られているが、子供が読んでも難しくて理解出来ないと思う。
大人が読んでもうなる内容ばかりだ。
アニメでも作風はずいぶんと変わってきた。
60年代アニメ化された時の鬼太郎はいかにも幽霊族の子供で、おどろおどろしい雰囲気が漂っている。
好評だった前作の続編として1971年にスタートした第2シリーズも、前作の続きというフレーズから水木しげるの原作を生かし、カラーになった以外はほとんどその作風は変わらない。
但し、猫娘の登場は第2シリーズからだった。
80年代、90年代になると作風もガラリと変わり、まず人間離れした顔の鬼太郎の顔が優しい少年の顔になった。
声優はおなじみの野沢雅子さんから戸田恵子さんに変わり、現代に合わせて(猫娘には悪いが)ゆめこちゃんというヒロインも登場させた。猫娘も多少可愛くなっている!
この頃は妖怪と戦う武器にも変化が見られた。
霊力で出来た髪の毛を「髪の毛針ー!」と叫び、鬼太郎の意のままに相手を倒す下駄は「リモコン下駄」と呼ぶ。
60年代当初には考えられなかった設定だろう。
そしてシリーズ5作目の今回。
原作の面影は何所にもない。
鬼太郎の声は子供アニメにひっぱりだこの高山みなみに変わり、顔つきは流行りの「イケメン顔」に生まれ変わった。
怒った顔はやっぱりネコ族の猫娘も、表情豊かな現代っ子。
さすがに目玉の親父や子泣き爺、砂かけ婆は変えようがなかったらしく、昔そのままの面影を留めている。
とは言っても、残念ながら私の住む地域は今週からようやく放映がはじまるので、実際の放映はまだ見ていない。
きっと毎週保存版で録画する事になろうと思うが…。

さて、なぜ私がこんなに鬼太郎に詳しいのか???
それは何年も前から我が家では鬼太郎ブームが続いているからである。
当時、土日も仕事に出かける事の多かった私は、ケーブルテレビで再放送していたゲゲゲの鬼太郎を自宅で留守番する息子の為に録り溜めていた。
ウルトラマンや仮面ライダーとともに、主役ではなく悪者(妖怪)の魅力にはまった息子は出てくる妖怪名をほとんど覚えた。
物心ついてからも図書館に行っては妖怪に関わる本を探しては借り、欲しい本は出版社に問い合わせた事もあった(大抵は絶版になっていたが…)。
書店などでも必ず妖怪物をチェックし、家族は関連グッズを見つけるとついつい買ってしまう。
アニメ化が決定する前の今年の春、我が家では大決心をした。
水木しげるの故郷、鳥取県の境港市で行われる、「妖怪博士検定」の第1回を息子に受験させる事だ。
堺港市観光協会主催のこの検定は、年齢性別関係無く誰でも受験でき、合格すると妖怪博士に認定される。
我が家では鳥取まで交通費が最大の問題ではあったが、息子の好き!の為には致し方ない。
小学校3年生で第1回の妖怪博士に認定されたら、これこそ息子の一生の思い出になるだろう。
しかし…親の心子知らず…根っから小胆の息子は、“テスト”のひと事にアレルギー反応し、1人で受験する不安をしつこく訴えた。
鳥取までの旅費、息子の気持ち…妖怪博士の称号…天秤にかけた私たちは鳥取行きを諦めた…。
何の面白味も無いオチである。
検定こそ受けなかったが、その後もむすこの妖怪熱は冷めていない。
図書館や書店で最初に妖怪本をチェックするのも変わらない。
いずれ、本人が自ら受験したいと言った時には気持ちよく行かせてやりたいと思う(家計が許せば…?!)。

明後日、いよいよゲゲゲの鬼太郎が我が家でも見れる。
記念すべき!新シリーズの第1回、絶対に見逃せない。
新しいビデオも準備しなくてはならない(早く録画できるDVDが欲しい)。
って、誰より鬼太郎を楽しみにしているのはもしかして私かーっ?

[2007-08-10 20:46]

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