叫ぶ!
運動会の季節である。
この連休中、新聞の地方ニュースは秋祭りや運動会の話題でもちきり!
で、今年…私も市民体育祭なるものに初参加した。
この手の行事は全く興味が無いので、今まで参加する機会がないどころか、あえて
避けて通ってきた。
しかし、子供会の会長という立場上今年は避けて通れない。
避けてとおるどころか、率先して盛り上げていかなければならない立場なのである。
大会の実行委員会は2ケ月も前から招集がかかり、全体の打ち合わせに前日の会場設営、
当日早朝の最終確認まで、他にも本来の仕事である子供会の参加競技のエントリーに
町内会で出る親子競技の参加者のエントリーetc…ある時の打ち合わせは子連れで
夜の10時近くまでかかった。
たくさんの役割の中で、実行委員として割り振られた係りは召集係。
招集係とは、召集場所に集まった選手達の人数を確認し、並ばせて各競技の人数毎に
人数を調節して競技場所まで誘導する仕事である。
数日前に回ってきた連絡網の内容は、「必要に応じて、各自メガホンを準備するように」と
いうものだった。
例年、召集係を担当した人の中には、翌日から声が嗄れて出なくなってしまう人もいるから
だそうだ。
???不安に思いながら準備したのだが、後に私もこの事を痛感する事となる。
さて、当日、青天でも雨でもなく、ほどよい?天候の中で競技はスタート。
ご存じ無い方もおられるだろうが、市民体育祭と言うのは基本的に町内対抗なので、
各町内会の隣に子供会が加わり1チームとなる。
競技も当然、未就学児の競技から年配の方の出る競技まで盛りだくさん!
盛りだくさんなのは良いのだが、学校などの運動会との大きな違いは、事前にエントリーしても
当日の欠席者が100パーセント把握出来ない事だ。
実行委員に渡される、詳細が書かれた分厚いメモには、競技毎に参加人数と1組何人を何回走る、
という風に書かれてはいるのだが、実際参加者が集まって並んでみると人数は全く合わず、
その場で全て対応しなければならない。
それ以前に、小中学校のように事前に何度も練習している訳では無いので、予定の時刻になっても
集合場所に人がなかなか集まらない。
各町内対抗なので、1つでも集まらない町内があるとスタート出来ないのだ。
大会中の放送は、選手を呼び出す目的では使用しない事になっているので、人の声だけが頼り!
ここでメガホンが活躍するわけ!
○○の町内が集まらないと言っては、その町内の陣地の近辺で「○競技に参加の方!集合場所に
お集り下さい!」と大声で叫ぶ。
あんなに大声で叫んだのは、何十年振りか?
人数が集まると今度は整列、人数合わせも何回かするとようやく慣れたが、大変だったのは
小さい子供が参加の競技。
本部役員のおじさま方は、大人同様に競技を説明し、当然の事ながら突然「よ~い!バーン」
とピストル?でやるので、泣く子は居るは、一斉に走り出すは良いが蜘蛛の子を散らすように
四方八方に走り出し、(コースの取り方の悪さもあって)ゴールで待ちかねている親の方は
わが子を求めてこちらも右往左往。
ビデオ投稿でもしたくなる様な場面だった。
気が気でない私は、勝手にシナリオに無い「おこちゃま係」をかって出て、子供1人1人に
声をかけてはピストルの音とともに「はーい!みんな走ってー!!」とこれまた叫ぶ。
お陰で、運動会の幼稚園の先生を経験した気分にさせて頂いた。
水分も休憩も全く無しに昼食の時間を迎える頃、おもむろに雨が降り出した。
雨脚はだんだん強くなる。
当初の予定を変更して、運動会の目玉の子供会対抗リレーと町内会対抗のリレーのみが行われる
事となった。
子供の走るリレーは見慣れたものだが、大人のリレーはいろんな意味で圧巻だった。
各町内会から選ばれただけあって、男子リレーはみんな超本気!
わが町内では、普段想像出来ない程静かで穏やかな階下のご主人が、突然別人に変貌し、
2位を大きく引き離してテープを切った時には、スーパーマンの変身を身近で見ている様に
本当に驚いた!
成人女子の部はどの町内も人員不足らしく?びんぼうくじを引いた子供会の役員
が走らされているところも多かった。
ちなみに…わが町内の女子の部は、息子のサッカー仲間のエースのお母さんが2人揃っており、
どちらもママさんバレーのアタッカーを務める程スポーツ万能なので、ご心配には?
及びませんでした…良かった~
リレー終了後、「雨が本降りになったので競技を終了して閉会式に入ります」というアナウンスが入った。
ところが、このアナウンスが入ってからその後の指示のアナウンスがなかなか入らない。
大人は勿論、子供達は雨がしたたり落ちる位に濡れ、口々に寒いと呟く。
本部の役員といえば、自分たちのテント内の荷物を運び出すのに一生懸命で、会場の選手達の事など
そっちのけ…打ち付ける雨の音が響く。
たまりかねた私はこれまた何年かぶりに?グランドを陣地の反対側にある本部席のテントまで
猛ダッシュした。
「この後、どの様に並べば良いのか、どう集合すれば良いのか、指示がなければ誰も動けません。
子供達もずぶ濡れです。早くアナウンスを入れてください!!」私の最後の叫びだった!……
あわててアナウンスを入れたは良いが、閉会式を短縮する訳でもなく最後まで予定とおり終え、
解散する頃には子供達は(子供でなくても!)パンツの中までびしゃびしゃに濡れていた。
大人って本当に融通が利かない!きっと子供達はそう思ったに違いない。
子供達にびしょ濡れのお弁当と参加賞を配り、「風邪をひかないようにね」と念を押して帰してから、
役員全員で泥だらけのシートをたたみ、トイレ掃除をした。
娘の幼稚園の大学祭で別行動をしていた夫と子供達から「迎えに行く?」と電話が入ったが、
とても車に乗れる格好では無かったので有難くもお断りした。
すぐ後に行われた反省会も、子供会委員長の「この格好ではとても参加出来ないでしょう。今日は
帰りましょう」のひと事で参加しない事に決め、帽子から落ちる雨をぬぐいながら会場を後にした。
宴席上、最後に吠えた私に事が話題になったりして…
でも!「そんなの関係○○っー!!」…今流行りの小島よしおさん(オッパッピー)の言葉を
借りてみました。言葉が悪くて申し訳ありません。
翌日…本部の実行委員さんから、「いや~雨の中、本当にお疲れ様でしたね~」という労いの
お電話を頂戴しました…他の方にもお電話されているのか?怖くて聞けませんでした…あしからず
[2007-10-09 15:17]