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危険回避
最近、小学校や幼稚園から配布される「不審者情報」の回数が増えている。
1枚のプリントに記された内容も、当初は1件か2件だったのが、1度に
知らされる情報は、回を追う毎に増えているようにも思う。
内容は、いつ頃、市内のどのあたりで、どういう風貌の人物からどんな風に
声をかけられたかという様なもので、中には“○○はどこにあるのか?○○という
場所を知っているか?”等という内容も含まれる。
プリント内ではこういった場所を尋ねる内容も「声掛け」に含まれているのだが、
本当に場所を聞きたくて声をかけている人も中には居ないか?
私の場合、聞くは一時の恥…と常々思っているので、知らない土地で道や目指す建物
が分らなくなった時はすかさず近くの人に訊ねる事にしている。
(我が家の車にナビはついていないので…)
ランドセルを背負った小学生や中学生はその土地に住んでいるという間違いない証なので、
声のかけ易さもあって道を訊ねる事がよくある。
また、日頃も公園や道端などで、相手がこちらを知らない子供でも、息子の同級生とあれば
気軽に声をかけたりするのだが、“だれ?”と怪訝な顔をされたりすると、あわてて
「○○のお母さんだよ」と言わなければならなかったりする事もある。
その為か、近頃の子供達はあまり挨拶をしたがらない。
各家庭で「知らない人とはお話しちゃだめよ」とでも言われているのだろうか?
学校の交通当番の時でさえ、人一倍声の大きい私が1人1人におはようと声をかけても、
元気に声がかえってくるのは半分ほどだ。
本当に知った人物とでなければ挨拶も出来ない、不便な世の中になったものだと
つくづく思う。
話は変るが、ここ数年、全国で公園の遊具が撤去されている。
相次ぐ遊具による事故の影響で点検が及ば無い為、まずは撤去して子供達の安全を先に
確保しようというものだ。
我が家の近くの公園でも、安全優先のため人気の遊具が撤去された。
実家の近くの公園でも、私が子供の頃によく遊んだ遊具が撤去されていた。
安全に子供が遊べるはずの公園でさえ、遊具の安全性に疑問を持ちながら、見知らぬ人物を
見れば不審者かと疑いながら常に目を配っていなければならない。
昔はたくさんの子供達の声がした公園で、今は同じくらいの大人が子供達を見守って?集っている。
先日、娘の幼稚園で園長先生を囲む会があった。
大学の付属幼稚園なので、大学の学長でもある園長は、90歳近くで現役である。
今でも幼稚園の行事にも可能な限り出席し、保護者の講演会では2時間も朗々と語る。
私は欠席したその集まりの中で、1人の保護者が園長に詰め寄るシーンがあったそうだ。
内容は夏の間の虫対策について…。
外遊びをしていた児童のスニーカーの中に蜂が入っていた事があり(大事には至らなかったが)
自分の子供も幼稚園の外遊びで何か所も虫に刺されてくる。
虫の駆除をどうしてしないのか…という様な内容だったらしい。
蜂の事はさておき、虫に刺さされの件については娘のクラスでも話題になった。
1日に何か所も虫に刺されてくると何度も苦情を言った保護者がいて、その為に担任の先生も
子供達が外に出る事に過敏に反応しているとの事だった。
この話を受けた園長は顔色も変えずにこう言ったそうだ。
「園庭に虫がいるのはあたり前です。危険回避については各ご家庭でまずお子さんに話をし、
対応してください。」
まとまりない話になってしまったが、幼稚園の方針に“よくみる・よくきく・よく考えて”という
のがある。
行事の度に園長が音頭をとって全員で斉唱する言葉だ。
これだけ情報が交錯し、どれが本当に正しいのか分らない世の中になると、親でさえ正しい判断を
下すのは難しい。
全てを疑って、全ての危険を取り除いてやるのが親と考える家庭も多いと思うが、こういう
世の中だからこそ、良く見てよく聞いてよく考えて…その時々の状況で的確な判断が下せるよう、
子供の自立心を育ててやる事が、これからの子供の将来の為になるのではいかと私は思う。
“亀の甲より年の功”だてに90年近く生きてらっしゃらない!
園長のお言葉ごもっとも!
[2007-11-13 14:21]