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旅のトモに・・・なれない!

先日の久しぶりの出張で、かなりの強行軍(早朝の出発→午後10時到着)をこれまた久しぶりに実行。宿泊したいところですが、乳幼児を抱える身としてはそれもまだ無理な話。
必然的に強行軍になるわけです。
今回は一人での出張という事もあり、行き帰りの車中では思う存分「本を読もう!!」と実はとても楽しみにしていました。
小学生の時から結構な活字中毒にもかかわらず、家では新聞も読む余裕がないので、せめて移動の車中は、窓の外の景色など見なくても、ゆーっくり本の行間と新幹線の心地よい振動に身をゆだねて行こう、とこの日程が決まってからずっと目論んでいたのです。

さて、当日。バッグの中には何ヶ月も途中になっていた推理小説と、会社で使用するビジネス書(かっこいい!?)を入れて、座席へ。
席に着いてしばらくは、見慣れた街の様子をボーッと目で追いながら日常から少しずつ脱皮していく自分を感じていくうちに、ウトウト・・・。
「早起きだったし、うーん、この揺れが気持ちいい・・」とフワフワした気分のまましばらくじっとしていると、何だか本格的に寝てしまいそう・・。
でも、本来の目的をまだ達成していないので何とか睡魔を追いやり、文庫本を開きます。
私は、周囲がどんなに騒がしくても読書には集中できる幸せなタイプ。
途中乗車してきた後の座席のカップルが朝からイチャイチャしているけど、ま、集中集中。
アッという間に小説の中身に没頭して、ハッと気づくと相当進んでいる様子。
何だかあまりに早く読み終わりそうで、もったいない気がしてきました。そこでいったん本を閉じて、ビジネス書を開き・・・。これは自分への課題。
・・・と本にばかり触れていたら、幼なじみが朝メールをよこし、昨年購入した高層マンションが新幹線から見えるのでチェックしてね!というのを忘れていて、もう通り過ぎた後のようでした。

そんな3時間弱を過ごして、東京に着き本当の目的である仕事をこなし、さて帰路。
事件はその新幹線で起きた!
さすがに疲労感でいっぱいになった私は、読書の前に少し眠ろうと思っていたのです。
すると、前の座席の団体さんと席を交換してあげていた50代と思われる女性が、私の隣へ。
『今帰りだよ』と一応主人にメールなどを打っていた私へ、その女性は(以下、おばさまと呼ばせて頂きます)、「夕飯食べた?」といきなり聞いてきました。それがあまりに自然だったので、とっさに「はい、大丈夫です」と答えてしまった私。するとそのおばさまは、その答えを聞いたにも関わらず、「これ食べて~」と自分が持っていたお寿司を有無を言わさず分けてくれたのです。「あ、ありがとうございます」とその勢いに押され、すぐ口の中に。確かにおいしいのですが・・・。するとその間「これはね、○○の駅で・・・」とそれを購入したいきさつをずっと話すおばさま。「はぁ、そうですか」などと曖昧に返事をする私。普段だったら、もっと合わせられたかもしれません。でも、私はかなり疲労していたのです!そこで、少しそのオーラを出してみたのですが、おばさまは気づかない様子。
「ご馳走様でした。」と挨拶する私に、「みかんもどうぞ。これは・・・」とまたそのいきさつを。それはとても甘いみかんだったのですが、何だか気分が重くなってきました。ここで色々合わせればいいのでしょうが、とてもそんな気分になれなくなって、本を開いて集中しているフリをしているところへ、更なる攻撃!「ちょっと、これ見て。押し付けでごめんね~。」と自分が撮ってきた景色のデジカメを前へ差し出されました。そして次々画像を見せて説明。景色は確かにきれいなんですけど・・・。

その後はさすがにもう勘弁して!オーラを最大にしてみたところ、それを最後におばさまも諦めたようでした。
きっとこの方は、自分の経験した事、見た事を少しでも共感して欲しかったのだろうと思います。私だって、出会いの一歩がこんな事から始まれば、素敵な事だと思います。が!その時はダメ。証拠に一気に疲労が重なり気分さえ悪くなってきました。

ごめんなさい、私はきっと「旅の友」にはなれない人です。きっとおばさまも「感じ悪かった」と思ったかもしれません。
でも、その人の状態を少しはみてとって欲しいなぁ。
私は、そのおばさまが、素敵な思い出の中から、「私」を追い出していてくれる事を今ひそかに祈っているのです。

[2008-03-07 18:36]

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