勇気ある投書
先日、実家に遊びに行ったときの事です。雑談をしていた母が、「そうだ」と思い出したように、食卓の上にあった朝日新聞を私に手渡しました。
読め!とぱかりに差し出した部分は、一般の方からの投書欄。そこには、実名・年齢入りで「食品の偽装」についてのいわば、暴露みたいな事が書いてありました。
その人は、文面からしても大変真面目な人、というのが窺え、考えた末に覚悟の上で投書したような雰囲気。
その人は、自分で店舗を持ち、和食の板前としてやってきたが事情があり店をたたみ、和食レストランに就職したというのです。
果たして彼がその厨房で見たのは、腐りかけた魚は調味液に漬け込んで加熱し、「国産新鮮食材使用!」とうたっておきながら、冷凍庫には中国野菜や刺身が山積。それなのにその店は大変流行っているというのです。更に、出入りの食材業者は「もっとひどいところはたくさんある」と話したというのです。彼は、板前としてのプライドもあるでしょうし、そこでやっていく自信をなくしたという内容でした。
母は、最近外食も結構楽しめるようになった息子の話をしたので、途端に心配になったようです。
元々私は、祖父母との三世代の中で育ち、働く母に代わり、家族の食事は祖母が腕を振るっていました。和食にしても洋食にしてもおいしいし、盛り付けも上手だなぁ・・・と孫ながらに思っていました。「家で食べるご飯が一番!」というのが祖母の口癖でしたから、家族での外食の機会は、滅多にはなかったように記憶しています。
しかし、一人暮らしをしたり、結婚したりすると、「外食嬉しい♪」というように変化してきて、自分の中での「おいしい店」というのも増えていきました。
そして今、自分で作るご飯+外食の快感も捨てがたく、時には息子を連れてファミレス等に行くようになったのですが・・・・。
確かに厨房で何が起きているかは、私たち客には見えないところ。
嬉々として食事をしたその中身が、農薬漬けだったり腐りかけているものだったりしたら・・・。
外食産業とはそんなモノだと諦めるしかないのでしょうか。
そんな店は一部?それともほとんど?
悲しいけれど、「そういうものだ」と諦めて生きて(食べて)いくべきなのか。それとも祖母のように徹底して家庭での食事にこだわるか・・・。(今やその家庭で使う材料も怪しい!)
うーん、結構外食好きな私としては悩みます。
ともかく、勇気ある新聞に投書したその人が、自分の仕事にプライドを持っていける仕事口が見つかる事を、一読者として祈りつつ・・。
[2008-04-03 17:01]