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世間は狭い

サンスペンスドラマ等でよくある場面。
音信不通とか行方知れずになった人間を、旅先の温泉宿等で偶然見かけたりする…ってアレ。
私もそんな経験をした。

ごく最近の事である。
場所はいずれも私が住むマンションの隣のスーパー。

スーパーでの奇跡の・・


いずれも?という事は?…そう2人。
スーパーと言っても、地元資本のスーパーなので、規模はそう大きくない。
隣りにあると言ったって、週末まつめ買いの我が家では毎日行く訳ではなく、材料が足りなかった時にたまたま行く程度。
そのたまたまで“会った”のだ。いや、正確には“見かけた”のだ。
このスーパーでよく見かける子供連れの母親。
横顔を見た時にハッとした。
中学3年の時の同級生Mだ。
当時、お世辞にも美人とは言えないが、明るく性格も良い彼女はクラスの中心人物だった。
卒業と同時に父親の転勤で引っ越したのだが…。
もう25年以上会っていない(年齢がバレる!)が、驚くほど姿形体形、ヘアスタイルまでも変わっていない。
中学3年の時のままそこにいた。

もう一人は幼稚園からの幼馴染。彼女も中学在学時に転校した。
顔つきも派手でスポーツも勉強も得意。
男の子からも人気があった。
彼女は顔の派手さに服装やメイクなどが加わり、良くも悪くも目立っていた。
彼女とは一瞬目が合った。

本当に世間は狭い。
私を含め、バラバラになった3人がこんな町でしかも地元の小さなスーパーで、同じ時間に
会うなんて!!
タイミングが数分でも違っていたら会う事は無かったのに…。

で、私はどうしたか???
結局、声はかけられなかった…
30年近く会っていないのである。
“なんて声をかけよう?当時の愛称で?いや、それじゃ失礼だから旧姓で?”
そんな事を思いながらいるうちに、ほんの一瞬のタイミングを逃した。
相手も、突然声をかけられたりしたら戸惑ったかも知れない。
懐かしさはあったが、あれからの時間の長さはそれを越えられなかった。

[2009-08-05 17:57]

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