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ストレス

突然だが、基本、生き物を育てるのはどちらかと言えば苦手である。
なぜなら私の場合、自分自身を成長させるのにいつも精一杯、おまけに縁あって?
今では二人の子供も育てなければならないので、他の生き物を飼うなど無理なのだ。

先日、市内のショッピングセンターに家族で出かけた時の事。
食品エリアで一人離れて買い物をしていると、ゲームコーナーで遊んでいた娘が息を切らして走ってきた。「ママ、縁日で遊んで来ていい?」
キッズコーナーの隅に、特設の縁日コーナーが出来ているらしい。
言葉を返す前に娘はこうつけ加えた。
「わかってるよ。金魚すくいはしないから!」
私が日頃から“生き物は飼わない”というのを知っているのだ。
娘の言葉に安心して嬉しそうに走っていく娘の背中を見送った。
しばらくの後、会計を済ませてかごからエコバッグに買ったものを詰めていると、何も言わずに娘が隣に立っている。
その何とも言えない表情…いや~な予感がした…
「やっぱりーっ!!」
なんと後ろに組んだ手には、金魚が入ったビニールがしっかりと握られていたのである!
娘の話はこうだ。
   自分は金魚すくいは成功するとは思っていなかった…
   だから、当然失敗するものと2回だけやってみた…
   案の定、2度とも失敗!…
   と、ところが、気の毒がった金魚すくいのおばちゃんが、
   プラスチックのカップですくって、5匹!!!
   くれた…(あ~くれなくて良かったのに)
娘はおばちゃんに悪くて断れず、仕方ないからもらってきた…という訳。

その日以降、当然の事ながら、我が家には“生き物が増えた”。
リビングの私が座る場所の正面にいつも金魚がいる。
当初世話係をしていた子供達から、いつものように係が変わるまでそう時間はかからず、今ではすっかり私の担当である。
毎日世話しているうちに、ご飯の時間になるとガラスの器のところに集まってくるようになり、まんまるのくりっとした目で訴えられると、世話係も悪くないかと思ったりもする。
しかし、日にちを追うごとに段々ストレスになってきたのだ。
なぜって、餌をあげると当然水が汚れる。糞もすればますます汚れ、水が濁ってくると居てもたってもいられなくなる。
一晩カルキ抜きして置いた水に変えてしばらくの間は良いのだが、一斉に水面の上で口をパクパクはじめると、酸素が足りないのかと気になり…気づくと…リビングにいる間、ず~っと金魚が気になって金魚ばかり見ている。
全然和まない!ストレスばかりが増える!

結局、悩んだ私は金魚をお嫁に出す事にした。(←メスかどうかはわからないが…)
嫁入り先は、娘の幼稚園の池。
広い自然の池で、仲間もたくさんいる。(もしかして敵になるかも?!)
水が汚れて息苦しくなる事もないだろう。
これは金魚のためなのだ!!
…振り返ってみると、同じ経験が過去にもある。
同じショッピングセンターで、売っていた食用の沢ガニを、「息子が家で飼う」とちゃっかり買い物かごの一番下に忍ばせていて…しばらく飼ったのち山奥の川に放しに行った。
2度ある事は3度ある…

あのショッピングセンターは危険エリアだ!
これからは気をつけなければ…固く誓った私である。

[2009-10-14 13:21]

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