日本で生活するうえで切っても切り離せないのが地震への備えです。
家族の生命と財産を守るうえで、どのような住宅に住むかはとても重要なこと。
先の震災を経て、より強固な住宅に住みたいと思っている方は少なくありません。
では住宅において、どのようなものが地震に強いのかというとそれは単純な形のものなのです。
工法はどうあれ、強度を保つために要となる部分があります。在来工法であれば柱であり2×4であれば耐力壁となります。
家の形が複雑なものになればなるほど、これらの構造の要となる部分が複雑になり、力のかかり方のムラを生むことにもなりかねません。
今までの住宅は"軸組工法"というものが主流でしたが、震災経験をするたびツーバイフォー住宅が注目されてきました。
阪神・淡路大震災では全壊約10万1,000棟、半壊を含めた一部損壊が約28万9,000棟以上でしたが、この壊滅的な状況下でさえ、ツーバイフォー住宅に大きな被害はありませんでした。日本ツーバイフォー建築協会の調査によると、被災地のツーバイフォー住宅のうち97%が特に補修をしなくても持続して居住可能な状態を保ったことが報告されています。
その強さの秘密は、床・壁・屋根が一体となったモノコック構造となっており、地震の揺れを6面体の建物全体で受け止めて力を分散させてしまうからです。地震力が一部分に集中することがないため倒壊・損傷がなく、地震に対して抜群の強さを発揮することができるのです。
地震大国日本で、"さらなる強度を追及する"ために
「モノコックツーバイフォー」が今もっとも注目されています。
ライフスタイルは15年周期で大きく変わると言われています。
結婚や子供の誕生はライフスタイルが変化する最もわかりやすい例でしょう。
子供が小さいうちは個室を必要としなくても、いずれは必要になってきます。その子供も成長しいずれは親離れしていくことになり、せっかくつくった個室も使わなくなってしまう場合があります。 家族の成長、または家族構成の変化よってライフスタイルは変わり、家の使い方も変化していくものなのです。
従来の住宅では親とその子供の2世代までしか考えずに設計していたため、25~30年でライフスタイルに合わない建物になってしまいました。
その結果、住み替えや建て替えを選択せざるを得なくなっていたのです。
100年住宅を作る際には、物理的に100年持たせるように強い建物をつくるということも当然ですが、なにより"ライフスタイルの変化に対応"できるということが重要なポイントになります。
そこで必要になってくるのが「スケルトン&インフィル」という設計思想です。
スケルトンは躯体、インフィルは内装設備を意味しますが、これを分離して考えることで構造体を変えることなく内部の構成を自由に変えていくことが可能となります。